- Group Show Contemporary Artists 2026
都美セレクション2026
[BBBdabada]Hirotoshi Iwasaki
Junpei Takahashi
Yasunori Kawamatsu
Nobuyuki Yamamoto
Nozomi Uchida[Performance] - Exhibition : 10 JUN - 1 JUL. 2026
CLOSE : 15 JUN
9:30AM-5:30PM
Relational Program Organized by
dabada
TOKYO METROPOLITAN ART MUSEUMSupported by
Cooperation with
426 Studio- TOKYO METROPOLITAN ART MUSEUM
8-36 Ueno-Park Taito-ku,Tokyo
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OUTLINE
「BBBdabada」は、京都芸術センターCo-program2024カテゴリーB採択企画として、“身体と実存”をテーマに、dabadaの代表を務める川松康徳と京都芸術センターが共同で開催した「Body Buddy Baby」展を引き継ぎながら、より狭義のテーマとして、労働過程における動作の(無駄を排除する)効率を追求する概念「動作経済」を設定し、ゲストアーティストとして岩﨑宏俊と高橋順平を迎え、参加するアーティストと共に作り上げるもので、共創チームdabadaによって企画・演出・構成されます。 本展はアーティスト5名の作品展示(内1名パフォーマンス)と、dabadaによる仮設壁を使った3つのイベントによる、ペインティング・オブジェクト・映像インスタレーション・パフォーマンス・サウンドが複合的に展開されます。
CONCEPT
近代以降に現れた身体の取替・拡張可能性のつまづきが示していた、固定し得ない身体は、近年のAR/VRの作る、より高度な連動性によって、身体の取替可能性に対し再度期待が高まりつつあると感じています。 その中で身体の捉え方は、フォーカスからスキャン、そしてトラッキングへと展開し、精巧になっていく追跡可能性が作る「正しい動作」や予測可能な身体との対比が、私たちに実存的意識への新たな危機感を作り出していると考えています。 本展ではこのトラッキングが示す“新たな危機感”として、営為体としての身体が管理されることで生まれる閉塞感を、動きの中にある自由な創造性の捨象として捉え、企画考案されています。 高度経済成長期から現代のメディア社会へと進む中で、資本主義経済が求めた労働(あるいは生活)の効率化・合理化が、本来営みであった行為が内包していた世界との関わり、自然との関わり、地縁との関わりを(経済)合理性の中に回収してしまったのではないだろうか?それは私たちの生を酷く貧しいものに変えてしまっていないだろうか…この展覧会では、取り出された動作で表現が展開される作品群を構成しながら、生きて動く身体が世界との様々な交換可能性を持ち、豊かな実感を生み出すことを目指します。それは表現の可能性から営みの可能性を開いていくことで、生の非合理性や非効率な在り方が私たちを人間たらしめている感覚を呼び起こすものとなるでしょう。
EXHIBITION DETAIL
本展では前述の通り、アーティスト5名の作品展示と、dabadaによる仮設壁を使った3つのイベントで構成されます。
展示される作品群は、特定の動きが様々な方法で抽出され/あるいは誇張され、取り出された動きが作り出す様々な結び付きを特徴としています。
ゲストアーティストの岩﨑宏俊は、実写映像をトレースするロトスコープの方法を独自の理論で構築しながら、トレース行為の連続が作り出す独特のニュアンスによって、個人の記憶や感情へと働きかける作品を制作しています。本展では動く身体に重なるトレース行為の重層によるアニメーションがもたらす豊かな感性を期待させるものです。同じくゲストアーティストの高橋順平は、自らの身体感覚と労働体験から着想しながら、労働が時代と共に内面化してきた意義や意味を、デジタル抽出された動作が作る非質量的な感覚との対比によって示唆しながら、営為の本来性を創造しようとするもので、本展テキストにある営為体としての身体が管理されることで生まれる閉塞感を考えさせるものとなるでしょう。山本信幸の剥がれ落ちるウォールペインティングは、絵画の自明である固定性を剥がれ落ちるようにすることで棄却しながら、剥がれることそのものによって描く行為を現前させているものです。それはまさに動きの中に私たちは生きており、変化する場が与える様々な事柄を体感させるものとして期待されます。川松康徳は、他者の記憶の回想で語られたシーンの再編(あるいはその事物の再現)によって、語られた行為を別の意味へと変換する協働作品を制作しており、回想によって語られた行為が意味を獲得していく様子を示すことで、動く身体の可能性がいま・ここだけではない、拡がりとして示されます。
パフォーマンスで参加する内田望美は、他者との接触を作り出す動作を拡大しながら、境界と繋がりの間を一対一のパフォーマンスで体験する作品を制作しており、本展では、毎週末土日に実施されるパフォーマンスとして、動く身体が絶えず行っている呼吸と、それをハミングとした発話のコンサートをdabadaと共に行い、別々で動くことが生みだす一体感によって、動きが作る可能性が示されます。
もうひとつのイベントは、山本のウォールペインティングが施された仮設壁を使い、それを空間に内部と外部を作り出すもの=身体性を持たせるものとして見立てつつ、閉ざされ見えなくなった話者によるトークイベント「AIRdabada」を実施します。こちらはゲストを招いたトークを予定しています。
展示空間は、作品群をモーションのアナロジーで繋ぎながら、テンポラリーに現れるイベントによって、構造的にひとつのものへと導く動的展示空間が目指されます。
- 6月13日(土) 15:00- 《生きて動く身体》の可能性
岩﨑宏俊、高橋順平、dabada(川松康徳、山本信幸、内田望美)
それぞれの作品の前で参加アーティストによるトークを行います。
- 6月20日(土) 15:00- 《今日の身体性》BBBdabada × 安河内宏法
安河内宏法(川口市立美術館学芸課長)、岩﨑宏俊、高橋順平、dabada
BBBdabadaの前身である「Body Buddy Baby」展を京都芸術センターCo-Program2025で担当した安河内宏法氏(現:川口市立美術館学芸課長)を迎え、参加アーティストとともにトークを実施します。
- 関連イベント共通申し込みフォーム←Google Form
- 4月13日-7月5日まで
We’ve launched the campaign! Support our project on [READYFOR].
皆様のご支援が、展示の実現に向けて大きな力となります。 リターンには、本展のために制作される限定のアートピースや、活動の記録を詰め込んだオリジナルカタログをご用意します。 皆様と一緒に、この展示を作り上げることができれば嬉しいです。 ご支援のほど、どうぞよろしくお願いいたします。
- クラウドファンディング←REDYFOR
- 岩﨑宏俊 instagram
Hirotoshi Iwasaki
1981年茨城県生まれ。2019年東京藝術大学大学院美術研究科先端芸術表現領域博士後期課程を修了。博士(美術)。
ロトスコープという実写映像をトレースしてアニメーションを制作する方法に着目し、トレースという行為や機能、混淆する運動を体系化した独自のロトスコープ論を確立。 美術、映画、広告の領域を越境して作品発表を行っており、第17回 shiseido art egg入選、2015年オランダ国際アニメーション映画祭でグランプリを受賞。 コミッションワークでは、これまでCalvin Klein、Coldplay、The New York Times、The Washington Post、The Los Angeles Times、The Boston Globe、そしてドキュメンタリーフィルムなど多数のコラボレーションを行い、アニメーションを担当した広告電通賞審議会「walk, walk,」では、THE ONE SHOW、NY ADC、東京ADCで賞を受賞。 2024年英国アカデミー賞(BAFTA)ドキュメンタリー部門にノミネートしたBeyond Utopiaではアニメーションパートを担当するなど各領域で評価を得ている。
- 高橋順平 instagram
Junpei Takahashi
1999年新潟県生まれ。京都芸術大学修士課程美術工芸領域修了。極めて個人的な物語や身体感覚を共有可能にするための装置としてのインスタレーションや、公共空間で予告なしに行われる労働的なパフォーマンスを制作する。
主な展覧会に、「Body Buddy Baby」(2024年、京都芸術センター/京都)、「スローイング・スパゲッティ at VOXビル」(2023年、VOXビル/京都)、「写真は変成する3 INTERPLAY on POST/PHOTOGRAPHY」(2023年、京都芸術大学)、「ウサギ・ハチドリ・ホムンクルス 〜新しい地平の作り方〜」(2023年、MEDIA SHOP gallery/京都)、「KUA ANNUAL 2022」(2022年、東京都美術館/東京)など。
- 川松康徳 instagram
Yasunori Kawamatsu
1984年群馬県生まれ。東京工芸大学デザイン科卒業。ICA京都リサーチフェロー2022(助成:Arts Aid Kyoto)。
国内外での滞在制作をベースとしながら、ドキュメンタリーやインタビューの手法を用い、移民や失踪者家族、国籍不特定者などアイデンティティに葛藤を抱える人の記憶に焦点を当て、語りの中に展開される画像、記号、振る舞いを追跡し、その過程を「他者の中に自己を開いていく」新しい物語としてシミュレーションするインスタレーションを手掛けています。
近年の主な展覧会に、アルゼンチン国立東洋美術館共催個展「NARRATIVISUAL:V」(2024年、助成:小笠原敏明文化財団、業務スーパージャパンドリーム財団)、MACBA(ブエノスアイレス現代美術館)、「KYOTO STEAM 2022」(2022年、京都市京セラ美術館)、「金沢ナイトミュージアム2020」(2020年、金沢21世紀美術館茶室’松涛庵’、室生犀星記念館)など。
- 山本信幸 instagram
Nobuyuki Yamamoto
1982年岐阜県生まれ。絵画の可能性と限界に焦点を当てた作品を制作。2010年以降、国内外で幅広く活動。
主な活動に、cheLA(ブエノスアイレス、2023年/2019年)、DCR GuestStudios(オランダ、2017年)、SEA LOFT(スコットランド、2016年)、Raketenstation Hombroich(ドイツ、2015年)、CONCEPT SPACE(群馬、2016年)、台北植物園(台北、2016年)、53 Art Museum(広州、中国、2014年)、gallery si:jac(ソウル、2013年)、高崎市美術館(群馬、2012年)などがある。
- 内田望美 instagram
Nozomi Uchida
1989年富山県生まれ群馬県育ち。2021年金沢美術工芸大学博士後期課程修了。
自他をかたちづくる肌や境界を揺動させる体温に着目し、身体をこえて「あなた」に触れようとする「接触」を試みる。生きている中で逃れることのできないさみしさや痛みを分け合うことを願い、鑑賞者と一対一でコミュニケーションをとるパフォーマンスを行う。
近年の主な展覧会に、「前橋の美術2024」(2024年、アーツ前橋/群馬)、「FRÁGIL-es」(2024年、MICROGALERÍA/アルゼンチン)、「休日のプラットフォーム[休養と回復]」(2023年、BankART KAIKO/神奈川)、「River to River 2022」(2022年、前橋市商店街周辺)、「ストレンジャーによろしく」(2021年、金沢市各所),「3331 ART FAIR 2021」(2021年、3331 Arts Chiyoda/東京)など。
- Breathe together
Nozomi Uchida
《呼吸をあわせる。》は、床に引かれた線の両端に向かい合って立ち、 呼吸があっているか/いないか確かめ(合い)ながら、少しずつ近づいていきます。 向き合う緊張とも違う、すれ違う日常とも違う接近の体験から、他者を別の仕方で確認するものです。
- 13-14 JUN
AM session: 9:30-12:30 / PM session: 13:30-17:30
20-21 JUNAM session: 9:30-12:30 / PM session: 13:30-17:30
28-29 JUN. 2026AM session: 9:30-12:30 / PM session: 13:30-17:30
- AIRdabada
dabada + Guest
AIRdabadaは、さまざまな場所を一時的に放送室に変化させ、発話/談話を含む「声」から場を発生させるプロジェクトです。 目指すのは、非評価的環境で、プライベートと公共/共用が溶け合う場で生まれる「問いかけ」になること。
- 19 JUN. 2026
15:30-16:30
Guest:17:00-18:00
Guest:18:30-19:30
Guest:
- Humming
dabada + Nozomi Uchida + Guest
音の重なりが匿名的な場を立ち上げる参加型パフォーマンスです。 観客と出演者がそれぞれ自由にハミングします。 喉を鳴らし音になって、声になる前のハミングが意味するのは、言語化、つまりは話し方のテクニックが決定してしまうのがコミュニケーション不可能性であり、 ただコミュニケートする、意味をなさないままでいる、ただ“応答可能性だけがある場所”を作ることで、包摂ではない隣接を作り出そうとするものです。
- 12 JUN
18:00-19:00
26 JUN. 202618:00-19:00